口腔内に細菌が増殖すると、虫歯や歯周病などの歯の疾患の原因になります。口腔内が不衛生になると大切な歯を失う原因になるだけでなく、糖尿病や心臓病、感染症などの要因になってしまいます。

高齢になると口腔内の衛生を保つのが難しくなるため、介護施設や病院などでは、看護師がオーラルケアを担当しています。丁寧な歯磨きの指導をしたり、入れ歯や部分入れ歯には洗浄液を使って清潔を保っています。

入れ歯や部分入れ歯、ブリッジなどの義歯があると、その周囲には歯石や歯垢などが溜まりやすくなります。口腔内に細菌が増殖すると、歯茎の腫れや出血などが見られたり、口臭が強くなることがあります。看護師は歯磨きの手伝いをしたり、マウスウォッシュを使って口腔内の清潔を保ちます。
歯は大変重要な臓器のひとつなので、全身の健康にも影響が出てしまいます。そのため70代、80代になっても、歯を1本でも多く残すことが大事です。

年齢を重ねても歯を多く残すためには、自宅や病院、介護施設などでのオーラルケアが非常に重要です。
高齢になると歯科医院に行くのが困難になるため、訪問歯科の診療を受ける人が増えています。訪問歯科では、専用の医療機器を使って歯石や歯垢などを取り除いたり、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方を指導を行っています。

しっかりと噛んで食べることで、脳を活性化させることができます。口腔内の清潔を保つことで、生活習慣病や認知症を予防する効果もあります。